リボ払いとは 一生抜け出せない借金の蟻地獄。
リボ払いについて、各カード会社は次のように謳う場合が多いです。
リボ払いは、ご利用の件数・金額にかかわらず、
毎月の支払額が一定になるお支払い方法です。
これ、言っていることは嘘ではないです。
一定の支払い額を設定する定額方式や残高によって支払い額が変動する残高スライド方式など、リボ払いにも色んな種類がありますが...
確かにどれだけカード利用しようと毎月の支払い額は一定にできます。
だとしたら、蟻地獄の要素なんてどこにあるのでしょう。
自分のアホな失敗によって、リボ払いとは無縁の人生を送れる人が少しでも増えたらとても嬉しいです(笑)
体験談:本当にあったリボ払いの怖い話
大学を卒業し1年間フリーターをしていた時期があった。
既卒での就活をしながらバイトにも行くという生活で、稼げても月に12万円くらいだったと思う。
就活はもちろん大変だったけど、何より目先の支出に毎日追われていた。
・国民健康保険
・国民年金
・奨学金
当時は自分の支出入と向き合うなんて発想はさらさら無く、日々の生活ではどうでもいい無駄使いのオンパレード。
口座のお金がみるみる減っていき、ついに底が見え始める。
ヤバい、なんとかしないと・・・
とにかく早急に現金を手に入れて目先の支出を乗り越えようと試行錯誤していた矢先、大学4年生の時に作ってまだ使っていなかったクレジットカードのキャッシングでお金を借りられることを知る。
セブンイレブンATMでたったの1分くらい画面操作しただけで、
簡単に諭吉10枚が姿を現した。何もしていないのに10万円。
10万円も借りたのに、次回の予定返済額はたったの5000円だった。
「毎月5000円・・・!?全然返せるやん!!!」
この時に感じた快感が全てを狂わせ始めた。
それからは支払いのほとんどをクレジット払い。
”どれだけ使っても返済は毎月5000円でもいい”という安心感を盾に、とことん使い倒した。
就活を頑張った結果、無事内定を獲得する。
引っ越しでの初期費用はもちろんクレジットカード。
1枚目の利用可能額が0になったから、2枚目のカードも作って対応した。
毎月の返済額は1万円に増えるも、就職したことで安定した収入源も確保でき、毎月余裕をもって返済できた。
そうして心に余裕が出てきて初めてクレジットの利用状況と向き合った。
どうやら返済残高は40万円くらいらしい。
「まぁまぁ月に1万円だから多く見積もってもあと3年半くらいでいけるッショ!」
アホのアホのどアホ。
そのついでに恐る恐るではあるけど、
そもそもなんで月返済が1万円で済んでいるのか
を少し調べてみることにした。
どうやらリボ払いという支払い方式らしい。フムフム
どうやら年利は15%らしい。フムフム
そしてものすごい手数料がかかっているらしい。フムフム
ナルホド・・ ワカラン・・・
そこで今までちゃんと目を通したことがなかった請求明細を見てみると、
もう身体の隅から隅まで戦慄が走りまくる。
お支払月 |
お支払額 |
手数料 |
元金 |
元金残 |
〇年〇月 |
10,000円 |
5,095円 |
4,905円 |
395,095円 |
これはどういうことや、ワケが分からない。
毎月支払っていた1万円の内訳、元金より手数料のほうが多いってどういうこと?
1万円を払っているつもりが実際には4905円しか払えていない。
返済しても返済しても減らない元金残
湯水のようにドバドバ出ていく手数料
リボ払いによって 一生抜け出せない借金の蟻地獄 に足を突っ込みかけた。
マジデ シヌカト オモイマシタ。
年利15%の恐ろしさ
リボ払いの年率は15~18%程度が相場、消費者金融と同じくらい。
一般的なクレジットカードの分割手数料や車のローンなんかとは比べものにならない。
仮に現在の元金残が40万円とする。
例① 月2万円で返済
- 支払合計
- 463,183円
- (うち手数料
- 63,183円)
- 支払回数
- 24回
- (支払期間
- 2022年11月~2024年1月)
例② 月10万円で返済
- 支払合計
- 413,084円
- (うち手数料
- 13,084円)
- 支払回数
- 5回
- (お支払期間
- 2022年11月~2023年3月)
例③ 一括全額返済
- 支払合計
- 400,000円
- (うち手数料
- 0円)
- 支払回数
- 1回
- (支払期間
- 2022年11月)
このように支払い回数や期間が増えれば増えるほど、本来支払わなくても良かった利息がどんどん膨れ上がっていきます。
もしあなたがリボ払いで苦しんでいるのなら
過去のアホすぎる行動の積み重ねをどれだけ悔やんでも、何も変わらない。
ただ、今この瞬間からの行動で未来はいくらでも変えられる。
変えないといけない。
最優先で考えるべきは、返済。
返済以外は何も考えてはいけない。
仕事帰りにビールなんて買っている暇はなく、返済を人生の最優先事項に置く。
一括返済できそうな元金残なら、多少無理をしてでも一括返済する。
一括返済が無理でもカード会社に連絡して毎月の返済額を上げ、とにかく余ったお金を返済に充てる。
とにかく返済だけを考えましょう。